For B3 Students
2022/05/31: 研究室配属ガイダンスの資料を公開しました
[重要] 研究室公開は 6/6(月)、6/8(水)、6/10(金)の 16:20 からクリエーションコア 7 階の卒研室で行います。
新しい研究室なので以下は暫定的なものが多いです。 こうしたい・してほしいという研究生活をよりよくするための提案も歓迎します。
どのような研究をしているのか?
ここを見てください。
研究テーマはどうやって決めるのか?
研究テーマは自分で見つけてくる場合と教員から候補を提示する場合の両方がありえます。 自分で強くやりたいテーマを持っている場合はそれに取り組んで欲しいです。 もちろんその場合でも教員と密に議論しながら進めます。 しかし学部生や修士学生で自ら研究テーマを見つけるのはたいていとても困難です(下の方の「研究とは何か?勉強や開発とはどう違うのか?」を読めば難しさが分かると思います)。 そこで教員からテーマ候補やその種となるアイディアの提示も必要に応じ行います。
日々の研究生活はどのように進むのか?
日々の研究生活は 1. 全体やグループでのミーティング、2. 輪講会、3. English Workshop (EWS)、4. その他の時間で構成されます。 1, 2, 3 は週一回の予定ですが、具体的に何曜日の何時かは未定です。
- 全体やグループでのミーティング:研究の進捗や直面している課題を他のメンバーと共有し、議論します。 またテーマが近いメンバー同士で小グループを作りより密な議論を行う場合もあります。
- 輪講会:持ち回りで論文を読み発表したり技術的なチュートリアルを行います。自己の研究テーマに閉じない幅広い知識やプレゼンテーション能力を身に着けることが目的です。
- English Workshop (EWS):日常の気付き、趣味、旬の話題などの議題を持ち寄り、それについて英語で楽しくお喋りします。 英語運用能力と英語による相互理解能力を高めることが目的です。 将来的には情報システムグローバルコースの研究室と合同での開催を狙っています。
- その他の時間:上記イベントがない時間は休み時間ではありません。 研究をしっかりと進めるためには他の授業がない時間は全て研究にあてる必要があります。 なお平日に毎日きちんとやり土日祝日は休むスタイルを推奨しています。
当研究室が他研究室と比べ特別忙しい or 暇ということはないと思います。 上の中では 3. EWS が他研究室と比べユニークな点かと思いますが、 1, 2, 4 はどこでも同じような雰囲気でしょう。
コアタイムはあるか?
コアタイムは特に設定していません。 ただし自宅で集中するのは多くの人にとって難しいので、できるだけ研究室に来ることを推奨しています。
2024 年に BKC から OIC への移転はするか?
します。情報理工学部の全研究室が移転するはずです。
研究室の設備にはどのようなものがあるか?
以下のような機材が自由に使えます。
- 28 コア 56 スレッドの計算サーバ
- 1 枚で 128 GB もある不揮発性メモリの実物
- 各種 FPGA
- メモリシステム、OS などの計算機システムに関する各種書籍
- ドローン(穐山の私物、参考情報)
また一人あたり一台の PC を割り当てる予定ですが、最近では BYOD で自分のノート PC をずっと使いたいという人もいるかもしれないので要相談です。
新しい研究室であることのメリットとデメリットは何か?
それぞれ以下のように考えています。
メリット:
- 人数が少ないので、学生 1 人あたりに割ける教員の時間が多い
- 人数が少ないので、配属される 3 回生全員に専用の席が割り当てられる
- 何事も進め方が決まっていないので、積極的に何かをはじめたい人には向いている
デメリット:
- 先輩がいないので、以前の研究を引き継ぐことができない
- 研究室立ち上げにあたりお手伝いをお願いすることがありえる(部屋や IT システムの整備など)
研究以外の楽しいイベントはあるか?
学生時代の友人や人脈は今後の人生にとって非常に大切だと考えているので、楽しいイベントもできる限りやりたいと思っています。 BCP レベルや世界情勢に合わせて臨機応変に対応していきます。
これに関しては特に皆さんからの提案を歓迎します。 私のイベントに関する考え方が若い皆さんとは異なっている可能性もあるからです。 例えば研究室で合宿・旅行に行くのは昔からの定番ですが、最近ではあまり好まれないという噂も聞いています。
大学院進学と就職で迷っている
基本的には修士までは進学することをおすすめしています。 現代の科学技術は高度に発展・複雑化しており、大学 4 年間で学べることはそのほんの一部です。 大学院で特定のテーマにより深く取り組むことで、最先端の科学技術により近づくことができます。 また大学院まで修了し高度な知識を得ると就職の幅も広がります。 詳しくはここを見てください。
なお念のため断っておきますが進学を強要することはありません。 また博士まで進学するべきかどうかは個々人の将来設計に大きく依存すると考えているので一概には言えません。
おまけ 1:研究とは何か?勉強や開発とどう違うのか?
研究とは「世界の幸福と発展に寄与するため、何らかの新たな事実を明らかにすること」だと思っています。 一方、勉強はすでに確立された知識を学ぶこと、開発は何らかの目的のためにシステムなどを作ることです。
研究のために勉強や開発が必要な場合がありますが、勉強・開発だけで終わってはいけません。 大学で行う活動は研究である必要があるからです。 例えば Approximate Memory の制御法の研究には、 メモリの動作原理の勉強や提案する制御法の有用性を示すシミュレータの開発が必要になるでしょう。 しかしこれらは手段であり、Approximate Memory の制御法について何らかの新たな事実を明らかにするという目標を忘れてはなりません。
逆に研究のためには必ずしも開発が必要なわけではありません。 例えば新しいアプリケーション分野でメインメモリがどの程度性能のボトルネックになるかを調べるとします。 これには既存のアプリケーションコードやシミュレータを使えば十分で、開発はほとんど必要ないかもしれません。 そうだとしても、新たな事実が明らかにされればこれは立派な研究になります。 この意味でいわゆる「文系」(私は「人文科学」と呼びます)の学部での活動も我々の活動も本質は同じです。
おまけ 2:ロゴは何?
Advanced Systems の A と S を図案化しました。 A が高い山、S がそれに続く道で、研究目標という山に登る道筋を表しています。