9月4日から5日まで開催された国際会議 15th ACM SIGOPS Asia-Pacific Workshop on Systems (APSys 2024) で M1 の中西さんと村田さんの研究成果をポスター発表しました。

  • Kanato Nakanishi, Soramichi Akiyama: “Reducing Useless Agent Actions in RL-based Cache Structure Vulnerability Exploration”
  • Kento Murata, Soramichi Akiyama: “Software-Based RowHammer Mitigation with Randomized Memory Allocation”

APSys は ACM の Special Interest Group in Operating Systems (SIGOPS) が主催する国際会議で、システムソフトウェアに関する最新の研究が世界中から集まる場です。 学生にとっては初めての英語での対外発表でしたが、しっかり準備・練習して挑めており収穫が大きかったと思います。

さらに学会終了の翌日にはオックスフォード大学の Radostin Stoyanov 氏を招き、学会で発表した内容を内部向けにより詳しく講演して頂きました。講演は Towards Efficient End-to-End Encryption for Container Checkpointint Systems という題で、コンテナのチェックポイント作成時に end-to-end で暗号化する(平文のメモリイメージなどを一度も外に出さない)システムの設計と実装についてでした。

コンテナのチェックポイントはコンテナのマイグレーションにも使われており、平文のままだと例えば途中のネットワークに攻撃者が潜んでいるとコンテナの中身を盗み見ることができるなどのリスクがあります。講演ではそのような背景も学会での発表より詳しくお話頂きました。