以下の論文が Fourth Workshop on DRAM Security (DRAMSec) に採択されました。 本学会は名前の通り DRAM のセキュリティに関するもので、International Symposium on Computer Architecture (ISCA) と言うコンピュータアーキテクチャ分野のトップ会議の併設会議です。

  • Keigo Yoshioka, Soramichi Akiyama: “GbHammer: Malicious Inter-process Page Sharing by Hammering Global Bits in Page Table Entries”, Fourth Workshop on DRAM Security (DRAMSec), co-located with ISCA, June 2024.

本論文は情報学研究所の主宰する情報科学の達人プログラムの元受講生との共同研究で、 筆頭著者の吉岡さんはなんと高校 3 年生です。

この論文では RowHammer と呼ばれる DRAM 内の脆弱性の危険性をこれまで着目されていなかった観点から議論しました。 既存研究ではページテーブルのアドレス部分が狙われた場合の危険性が主に議論されていましたが、 本論文はページテーブルの管理フラグが狙われた場合の危険性を世界で初めて提唱しています。