情報処理学会の会誌で、RowHammer 論文の解説記事を穐山が執筆しました。 記事の PDF はこちらにあります。 また情報処理学会の電子図書館上ではこちらです。

  • 5 分で分かる!? 有名論文ナナメ読み Yoongu Kim et al.: Flipping Bits in Memory Without Accessing Them: An Experimental Study of DRAM Disturbance Errors, 情報処理, Vol.64, No.7, pp.348-350, July 2023.

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RowHammer 攻撃はメモリの脆弱性で、この論文にある通りメモリ上のビットを直接アクセスすることなく反転させる(書き換える)ことができます。 これは「サイドチャネル攻撃」と呼ばれる攻撃の一種で、 パスワードによる保護や仮想メモリ空間の分離などのソフトウェアレベルの保護をすり抜けてしまうため非常に厄介です。

我々の研究室でもこの攻撃を防ぐ研究や、この攻撃の危険性をより詳細に明らかにする研究を行っており、8 月の SWoPP ではこれに関して一件の論文を発表予定です。