今学期のゼミは研究ミーティング、English Workshop の他に Rust 勉強会を開催しています。 今週はついに Rust の大きな特徴である「所有権」が出てきました。

Rust はメモリや並列性周りのような発見が難しいバグをコンパイル時に見つけることが特徴です。 一方で C のような旧来の言語ではこの種のバグは実行時に特定の入力に対してしか発現しないため発見が難しく、C 書かれたシステムではこのようなバグが後を絶ちません。

Rust はこの特徴から近年とても着目されており、例えば Linux ではバージョン 6.1 から開発に Rust を導入するようです。 C で書かれた巨大システムの筆頭である Linux ではマイナーバージョン更新のたびに多くのバッファオーバーフローや NULL チェック忘れの修正パッチが入っており、Rust によりこのようなバグを事前に検知するモチベーションがあります。

先進計算機システムを研究する本研究室では Rust のような新しい技術をどんどん取り入れます!